この仕事を選んだ理由

こんにちは。Over365の工藤です。

 

サロンLilyからOver365にリニューアルして約2ヶ月。

美容サロンをスタートして16年。本当にあっという間でした。

 

16年前は、まさか自分がお店を持つなんて思っていもいなくて、それが16年も続けることができて、本当にありがたいと思います。

Over365として生まれ変わり、16年という期間ではありましたが、考えてみればあっという間だったなと感じます。

今さらながら、16年間も続けてこれた理由を振り返ってみました。

 

 

諦めていた太い脚

 

 

元々ジュエリーショップで販売の仕事をしていました。結婚し、3人の子供を出産してからも、すっと仕事を続けていました。

当時のわたしは、出産を繰り返すたびにどんどん太り、背も高かったのでものすごく迫力のあるボディでした(笑)

ずっとバレーボールをやっていたこともあり、昔から太い脚が悩みでもありました。もう自分の脚は一生このまま…とどこかで諦めてもいました。

 

痩せたいけど全然痩せない。もはや痩せることすら諦めていた時、友人から声をかけられ、ある美容サロンに行くことになりました。

当時は自分の脚を細くすることができるなんて、まったく頭の中になかったんですよね。期待できない、といった方が正しいかもしれません。

そして人生初のカウンセリング。自分の体の状態とか、そんな知識もなかったのでとても新鮮でした。なぜ脚が太くなるのか、なぜ太ってしまうのか、そんなこと考えたこともなかったんです。

だから話を聞いているうちに、「もしかしてこの太い脚が細くなるかもしれない」とほんの少しの期待がよぎりました。

 

「長年付き合ってきたこの脚をそう簡単に細くすることはできないだろう」という気持ちと、「もしかしたら憧れの美脚になれるかもしれない」という気持ち。今までずっと付き合ってきたこの脚とお別れできるなら、そんな嬉しいことはないけれど、でもなぁ…

あれこれ悩みましたが、お店のスタッフの方の「必ず落ちますから、大丈夫ですよ」という言葉を信じ、ダメ元でスタートすることにしました。

 

「もし落ちなければ文句のひとつでもいってやるぞ!」そんな気持ちだったのを今でも覚えています。

 

 

期待と不安と喜びと

 

そのお店では、来店するたびにサイズ計測してもらえたので、毎週どのくらい変わったかを測ってもらいに通いました。

「体を変えるのは、自分の体質も一緒に変えていくことが大切。まずはお水を飲みましょう。」

お水なんてそんなに飲まなかったし、最初は水を飲むのも一苦労でした。でもなんとなく自分の体が少しずつ変化しているように思えて、お店でサイズを測ってもらうのがどんどん楽しみになりました。

そしてスタート1ヶ月で、なんと体重は3㎏ダウン!あれほど落ちなかった太ももも3㎝落ちていました。

サイズって、3㎝落ちると自分で見て変化を感じることができるんです。落ちだした頃は嬉しくて嬉しくて、暇さえあれば鏡で体のラインをチェックしていました。

スタートして3ヶ月。わたしの体は大きく変化していました。

体重 10㎏、体脂肪 10%ダウン。そしてそして、あれだけ太かった脚が、なんとなんと8㎝ダウン!!!

それまでは太いジーンズしか履けなかったのが、ピタピタのスキニーが履けるようになりました。

この時、チャレンジしてよかった!と心から思いました。

 

 

会社員からサロンオーナーへ

 

サロンにはたくさんの女性が通っていて、皆さんとても良い笑顔をされていたんですよね。わたしも接客業をしていましたが、お客様に「ありがとうございます」というのが当たり前の中、ここではお客様がお店のスタッフさんに「ありがとう」とおっしゃっているのがとても印象的で、こんなお店もあるんだなと思っていました。

でも自分自身が体の変化を感じ、悩みだった脚がどんどん細くなっていくうちに、いつの間にか「ありがとう」と言うようになっていました。その時に、同じ接客業でも、こんな風にお客様に喜んでいただける仕事ってすごくいいな、と思ったんです。

サロンでのお客様の笑顔を見るたびに、「自分もお客様にこんな風に喜んでもらいたい」という気持ちが生まれていきました。

 

ジュエリーショップでは、クリスマスや結婚などのイベントがあると、幸せそうなカップルの方たちがとても楽しそうにアクセサリーや指輪を選んでおられました。なのでお客様に喜んでいただけるという経験はありましたが、あくまでもそれは間接的なもの。直接お店側に「ありがとう」といわれるのとは少し違っていました。

10年以上勤めた会社を辞めて独立する、というのはとても勇気のいること。いつかできたらいいなと思いつつも、一方で自分には無理だろうなという気持ちもありました。でも心のどこかでは、今まで感じたことのないお客様との関係に憧れのようなものがありました。

ある時、メーカー主催の技術取得の研修会があるとお店の方に聞きました。「もし興味があったら参加できますよ」といわれ、とても興味が沸きました。

どんな勉強をすれば、絶対に無理と思っていた太い脚が細くなる技術を身につけることができるのか。それを自分で習得することができるなら、教えてほしい。

そんな気持ちが沸々と沸き、思い切って参加してみようと思いました。

会社に有給申請をし、2泊3日の研修会へ。子供たちを置いて泊まりで出かけるなんて、今までのわたしには考えられないことでした。後ろ髪をひかれつつ、研修会へ出発。もちろん会社には内緒でした。

 

ところが、どこからか会社にばれてしまい、研修会に参加している時に会社から電話が入りました。当時店長だったわたしは、責任のあるポジションにいながら何をしているのか、とこっぴどく怒られました。そしてこのままだと辞めてもらうことになる、といわれました。

もし会社にばれていなければ、今のわたしはなかったかもしれません。

あまり運命とかは信じない方ですが、この時は「もしかしたらこの仕事をしなさい、ということなのかもしれない」と思いました。どちらにしてもこのままならクビは確定。ならやってみるか!とやっと決心することができました。

 

 

サロンオープン

 

 

独立するという気持ちが固まり、会社を退職しました。そしてお店をオープンするための準備にとりかかりました。自分のお店を持つという経験は初めてだったので、何から始めたらいいのかもわからず戸惑うことばかりでした。

2003年8月、サロンオープン。最初は平屋の賃貸からスタートしました。

小さなところでしたが、ありがたいことにオープン当初からたくさんの友人知人が来てくれて、いつも笑いのあふれるお店になりました。

狭いところにたくさんの笑顔が溢れ、みんな和気あいあいとしていて、時にはお客様がお茶を入れてくださったりして…もう毎日楽しくて楽しくて、あっという間に時間が過ぎていきました。

すぐにわたし1人では対応できないくらいになりましたが、当時通ってくれていたお客様が手伝ってくれるようになり、サロンで働いてくれるようになりました。

それが今のお店のマネージャーをしてくれている原さんです。もう15年以上のお付き合いになりますが、その時以来ずっと一緒に仕事をしてくれています。

原さんもお店に来た当初は今とは全くの別人で、箱入りの奥様でした。ちなみにわたしも、痩せて別人のようになり、知り合いから「全身整形した」と噂されてました(笑)

 

 

サロンLilyからOver365へ

 

 

それから10数年、ずっとエステと美容サロンとして続けてきましたが、8年前に大病をした時、健康であることの大切さに改めて気づきました。それまでは夜更かしすることも多く、無理するのも仕事だと思っていましたが、年齢と共に体はどんどん衰え、ケアをしないと大きな病気になってしまうこともある…自分の体に起こったことで、その経験をもっと多くの方に知ってほしい、そう強く願うようになりました。(※病気については別記事で詳しく書きたいと思います)

 

病院の先生は、病気は治してくれます。ですが病気を防ぐことについては、すべて自己管理です。

 

3ヶ月の入院、半年の自宅療養。そして今でも起こる痛み。それがどれほど辛いことなのか、経験した者にしかわかりません。

経験者のひとりとして、健康なうちに体をメンテナンスすることがどれほど大切か、たくさんの方に知ってほしいと強く思うようになりました。

プロポーションの悩みはエステの技術で改善することもできますし、ダイエットは食生活や生活習慣の改善で体重を落とすことができます。でもそれだけでなく、もう一歩踏み込んだ「健康な体を維持するために必要なこと」を知識として知っていただければ、と考えました。

 

その体験から、長年親しんできた「サロンLily」の屋号を、「Over365(オーバー365)」としてリニューアルオープンすることにしました。

 

 

お客様は大切な仲間

 

 

16年も続けてこられたのは、何よりも通ってくださるお客様がいらっしゃるからです。

オープンからずっと通い続けていただいているお客様もいらっしゃいます。お客様ではありますが、わたしにとってはもうお客様を超えた存在です。

親子で通ってくださっている方もいらっしゃいますし、3代で通ってくださる方もおられます。来店当初は学生さんだった方が、就職し、恋をして結婚し、お母さんになり、子供さんと一緒に来店してくださる方もおられます。

そういう関係になれることがとても嬉しくて、もうお客様というよりも大切な仲間のような存在です。

新しい技術を取り入れたら一番に試してくださったり、時にはモデルになってくださったり。

ホームページのモデルさんも、実はお客様なんです。いつも撮影に協力してくださっています。

そんな風に、お客様と共に歩んできた16年は、とても大切な思い出であり、これからもお客様とのつながりを大切にしていきたいと考えています。

 

 

スタッフはわたしの家族

 

 

原さんに始まり、今お店で働いてくれているスタッフは、みんなお客様のひとりだった方か、お客様からの紹介された方なんです。

松岡さんは勉強熱心で、お客様時代はわからないことがあれば何でも聞き、どんな些細なことであっても納得するまで質問をしてくれていました。だから「なぜ変化があるのか」も自分の体で経験しているからよく知っているし、3人目を妊娠して休職している時に、妊娠時のあまりの辛さに、きっと世の中の妊婦さんたちは困っているのでは、と個人で勉強し、マタニティセラピーの資格を取って戻ってきてくれました。

朝倉さんは、3年前のイベントの時によさこいを踊ってくれたんです。10年以上フィットネスのインストラクターの経験があり、Over365をやろうと思った時にいろいろ相談にのってもらいました。朝倉さん自身、運動だけでは悩みを改善することはできないといい、太もものセルライトを取るためにサロンに通ってくれていました。今では筋肉のつけ方や運動の大切さなどを教えてくれるよき先生です。

松本さんはお客様からのご紹介でした。大手の高級ホテルで働いていた経験から、「サービス」とは何か?をいつも真剣に考えてくれて、わたしも学ぶことがいっぱいあります。そして自身も低体温で体の末端が冷えている状態でした。今は体について勉強しながら、自分自身の体温を上げるチャレンジをしています。

そして新しくわたしたちの仲間になってくれた伊澤さん。伊澤さんは、独自でリンパの勉強をし、20㎏以上自力でダイエットしたつわもの。先日お客様としてスタートし、この度スタッフとして働いてくれることになりました。

工藤さんはわたしの主人。16年前のサロンオープンの時からずっとわたしを支えてくれています。わたしが大病をした8年前、健康であることの大切さを実感し、整体の勉強をし資格を取ってくれました。それ以来ずっと公私共にパートナーとして仕事をしています。

 

原さんはわたしの同志、松岡さんと朝倉さんは妹、松本さんと伊澤さんは娘。スタッフは大切な家族のような存在です。

 

 

わたしたちの強みは、わたしを含めたスタッフ全員が、自分の体について悩みを持っていて、みんなひとりのお客様としてスタートした経験者であることです。だからお客様の悩みも自分のことのように感じ、自分の経験をお伝えすることができます。

女性であれば誰もが、「もっと綺麗になりたい」「おしゃれを楽しみたい」と思います。

年を重ねれば、体のあちこちに不具合が出ることもありますし、健康診断で引っかかることも出てくると思います。

 

Over365は、そんなお客様おひとりおひとりの悩みに寄り添い、ひとつひとつ不安を取り除き、「やってよかった!」と心から喜んでいただける、そんな場所になりたいと思っています。

アットホームで楽しくて、そこにはたくさんの笑顔が詰まっている。困っている方、悩んでいる方、そんなお客様の一番の味方でありたいと願っています。

 

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