【OVER365の想い】低体温が病気を招く~わたしの経験した「膵胆管合流異常症」

こんばんは。Over365の工藤です。

わたしは8年前大きな病気をし、3ヶ月間の入院と半年間の休養をすることになりました。

当時は気づかなかった、病気の原因。

今回は闘病の実体験と、わたしが病気になってしまった最大の原因について、自分なりの見解をお伝えしたいと思います。

 

 

それはある日突然やってきた

 

2010年12月。当時わたしは42歳。仕事が楽しくて楽しくて、毎日深夜までお店で仕事をしていました。

30代の頃よりは体力の衰えを感じるものの、毎日寝不足でも全然平気とばかりに不摂生をしていました。

そして、ある日のこと。いつものように仕事を終え、自宅に帰ったのは23時を過ぎたころでした。着替えをしようと思ったその時、今まで感じたことのない痛みがわたしを襲いました。

お腹がねじれるような、ものすごい力で掴まれているような、とにかく声がでないくらいの激しい痛み。その場でうずくまり、何度も気を失いそうになっていました。

わたしの異変に気付いた次男が、驚いて主人を呼んでくれ、すぐに救急に電話。そのまま緊急搬送されました。

わたしは動くことも声を出すこともできず、ただただ痛みに耐えるしかありませんでした。

 

病院で痛み止めを打ってもらい、そのまま朝方まで点滴を受け、帰宅後準備をして即入院。本当は帰れない状態だったそうですが、深夜の救急のドクターは消化器専門医ではなかったため、一旦帰されたんですよね。

入院当日に精密検査を受け、ドクターから病気の宣告を受けました。病名は「膵胆管合流異常症」でした。

 

【膵胆管合流異常症とは】

膵管と胆管が十二指腸壁外で合流する先天性の奇形で、合流部に括約筋の作用が及ばないため、膵液と胆汁が相互に逆流し、胆管炎、胆石形成、閉塞性黄疸、急性膵炎、などの様々な病態を引き起こします。腹痛の他、嘔吐、嘔気、発熱、黄疸、灰白色便、腹部腫瘤などで発症します。

参考:日本膵・胆管合流異常研究会/膵・胆管合流異常とは

 

 

入院、そして精神崩壊

 

 

実は当時、喫煙者でした。入院前、最後に一服したいと車でたばこを吸ってからいざ病院へ。まだこの時は、病気の本当の恐ろしさを全くわかっていませんでした。

 

そして入院後、すぐに胆管胆のう摘出手術を受けました。

そのままにしておくと、ガンになる可能性が高く、早期で発見できたことが奇跡といわれました。とにかく早く治して早く退院したい!そればかり考えていたので、さっさと終わらせて元の生活に戻る。というか、元の生活に戻れるととても簡単に考えていました。

 

麻酔から目が覚めると、ものすごい痛みを感じました。息ができない痛み。手術前の痛みと変わらないくらいの激痛。

手術すればよくなる、治る…そう思っていたのに、とてつもない痛みが24時間続きました。

痛み止めの点滴。入院していた3ヶ月間、点滴の管を取ることはありませんでした。痛みで眠れない。痛みで話せない。痛みで何もできない。それまで当たり前にできていたことが、全くできなくなっていました。

 

それまでにも一度、手術の経験がありました。30歳の時に検診で子宮頸がんが見つかり、父をガンで亡くしていたこと、肺ガンで最期はとても苦しんでいたことを知っていたので、迷わずに全摘手術を選択しました。その時は入院2週間で退院でき、術後も多少の痛みはあったものの、我慢できる程度だったので、同じような感じだと考えていました。

ところが手術を終えても痛みは治まるどころか、呼吸ができないほどの状態。毎日続く激痛に、次第にわたしの心は壊れていきました。

 

 

地獄の3ヶ月

 

 

42年間、病気の恐ろしさを知らずにこれたことはとてもありがたいことだったと、つくづく思いました。

入院していた時は、誰にも会いたくない、誰とも話したくない、このまま一生この痛みが続くのではないか、もう二度と以前のようには戻れないのではないか…そんなことばかり考えていました。

最初ほどではないものの、痛みはずっと続いており、傷は癒えているはずなのに、痛みだけが残っている状態でした。

この3ヶ月間は、今思い出しても身震いするくらい恐ろしい体験でした。

 

退院しても痛みは治まらず、病院通いの日々。痛みと不安で鬱状態だったため、安定剤も服用していました。

治まらない痛みに絶望しながらも、早く仕事に復帰したいとう思いは日に日に強くなり、痛み止めと安定剤を飲みながら、何とか仕事に復帰しました。

発病してから今まで、何度も入院しました。突然襲ってくる痛みと炎症。内臓をさわることがどれほど体に影響を及ぼすのか、身をもって知りました。この痛みは今でも突然起こります。なくなることは一生ないのかもしれません。

 

もう二度とあんな苦しい思いはしたくない。

この病気をきっかけに、わたしは「健康」と「病気にならない体をつくること」について、もっと深く知りたいと思いました。

 

 

「低体温」は万病の元

 

 

約1年の闘病からやっと仕事に復帰した時、「働ける幸せ」「話せる幸せ」「食べられる幸せ」「眠れる幸せ」「話せる幸せ」など、普段当たり前にしていることが、実は当たり前ではないということを改めて実感しました。

 

毎日普通に過ごせること。この幸せを1日でも長く続けること。

わたしにとって、「健康」は最も重要な人生のテーマとなり、そこから体についていろいろと勉強するうちに、たどり着いたのが「体温」でした。

発病当時、わたしの平熱は35℃台。それが実際どうなのかなんて全く考えもしませんでしたが、低体温が引き起こす様々な体の不調が、結果病気になってしまうということを知り、その時から自分の平熱を上げることを実践するようになりました。

 

体を冷やさない。温かい飲み物を摂る。タンパク質を摂る。お風呂は湯舟に浸かる。体を温める食材を摂る。できるだけ体を動かすようにする。タバコは吸わない。体内の老廃物はしっかり出せるようにする。睡眠もできるだけとるようにする。

 

毎日の生活習慣を見直すだけでも、体に変化は現れます。生活習慣を見直し改善したところ、少しずつ平熱が上がってきて、現在の平熱は36.5℃前後になりました。それ以来、病気をすることもなく、元気に過ごしています。

 

 

毎日元気に過ごせることがどれだけ幸せなことなのか。それは当たり前のことではなく、その生活がいつ崩れるかなんて、誰にもわからない。

なかなか痩せない、むくみがひどい、脚が太いなど、体の悩みもその多くは低体温が起因しているということもわかりました。

体温は、体からのお知らせ。体の状態を知らせてくれているんです。低体温が引き起こす病気や体の不調について、自分自身の経験を多くの方にお伝えすることが、わたしの使命である、そう思っています。

 

まずはご自分の体温を測ってみてください。そして平熱が何度なのか知るところから始めてみてください。

健康は当たり前ではありません。大きな病気になる前に、ご自身の体を大切にしてあげてくださいね。